「幻の鉄路をたどる(4):芝浦短絡線・豊洲物揚場線・南砂町線・越中島貨物線」(『鉄道ジャーナル』2014年9月号)

 『鉄道ジャーナル』の未成線連載は、7月19日発売の9月号で4回目。今回は趣向を少し変え、東京湾岸の未成貨物線を一挙4線取り上げました。

 廃線マニアさんや専用線マニアさんからは「豊洲物揚場線と越中島貨物線のどこが未成線なんだ」と突っ込まれてしまいそうですが、豊洲物揚場線は幻に終わった延伸計画がありましたし、越中島貨物線は複線の規格で路盤が構築されたものの、開業以来単線のままですから「未成複線」といえます……ちょっと強引ですが(汗)。
 芝浦短絡線と南砂町線は初耳の方が多いと思いますが、実際に記事を読んで頂ければ「ああ、あれか」と思う人はそれなりにいると思います。

 4線といっても1線あたりの距離が極端に短いですから、過去3回と比べたら歩行距離は圧倒的に短いです。逆にいえば、気軽に訪ね歩くことができる未成線ということでもあります。皆さんも一度、「湾岸観光」のついでにたどってみてはいかがでしょうか?