最高検、主任検事を証拠隠滅容疑で逮捕 郵便不正事件
朝日新聞 2010年9月22日3時3分
(前略) 大阪地検特捜部は、証明書の文書の最終更新日時を「04年6月1日午前1時20分06秒」とする捜査報告書を作成。一方、朝日新聞がFDの記録を確認したところ、最終更新日時が「04年6月8日午後9時10分56秒」になっていた。
朝日新聞がFDを独自に解析した結果、本来は「6月1日」であるべき最終更新日時が、FDを上村被告側に返却する3日前の昨年7月13日午後に、「6月8日」と書き換えられていた。(後略)
そういえば、わたしが常用しているファイル名変換ユーティリティー「FNCVT」に更新日時を変更する機能があったなぁ……ということで、手元にある原稿データで試してみました。
初期状態では、作成日時(ファイルが最初に作成された日時)が2010年9月、更新日時(ファイルの内容が更新された日時)が2008年5月となっています。なお、作成日時が更新日時より新しいのは、ファイルが作成されたフォルダから別のフォルダにコピーしたためで、異常ではありません。
FNCVTを起動し、更新日時を変更するファイルを指定。続いて「日時変換」タブをクリックします。これで任意の日時に変更できるようになります。
更新日時の項目で「日時直接指定」を選択し、日付と時間はもちろん「2004/06/08」「21:10:56」を入力。あとは「変換開始」のボタンを押せば、更新日時が変更されます。
さっそくファイルの更新日時をプロパティで確認してみると、更新日時が2004年6月8日21時10分56秒に変更されました。
単に上書き保存しただけでも更新日時は変更できますが、この場合は上書き保存した日時に変更されるだけです。過去の特定の日時に変更するには、上記のようにファイル操作ユーティリティーを使うか、あるいはパソコンの内蔵時計を特定の日時に変更した上で上書き保存する必要があります。
いずれにせよ、それなりの手間がかかるわけでして、更新日時を誤って、しかも押収日の2009年5月から5年もさかのぼって書き換えってしまったということは、まあほとんどないでしょうね。