第49日(5月28日):イスタンブール→スヴィレングラート

 ホテル近くの停留場から路面電車と地下鉄を乗り継いでエセレンレルのバスターミナル(オトガル)へ。ここからイスタンブール〜ソフィア間をスヴィレングラード経由で結ぶ国際バスに乗車しました。
 今までも列車に乗れない区間がいくつかありましたが、それは旅行に出る前から分かっていたことであり、今回のように乗れると思っていた区間が乗れないというのは悔しいです。バス自体はエアコン付きの新型バスでしたから快適で、飲み物や菓子類のサービスもあって、普通の旅行者ならこちらを選びたくなるでしょうけど。
 ソフィア行きのバスが走り続けてきた6車線の高速道路は、ブルガリアに入った途端に2車線の田舎道となり、しばらくしてスヴィレングラートに到着。ところがそこはガソリンスタンドがあるだけの、緑豊かな丘陵地帯で、駅はおろか、市内中心部からも外れているのは明白です。路線バスの停留所らしきものも、客待ちしているタクシーもいません。
 どうしたものかと途方に暮れていると、ガソリンスタンドの職員らしき人が声をかけてきて、タクシーを呼んでもらうことに。とりあえずスヴィレングラート駅に向かったのですが、駅も市内中心部から外れたところにあり、駅前にホテルなど一つもありません。結局、同じタクシーで市内中心部に向かい、ホテルにチェックインしたところです。
 高速バスの停留所が市内中心部から外れているのは日本でもよくあることですが、駅も市内中心部から離れているというのは見込み違いでした。明日乗車する予定の『バルカン・エクスプレス』は朝の5時ごろに発車するので、少なくとも4時にはチェックアウトして駅に向かう必要がありますが、こんな時間にタクシーをうまく拾えるかどうか、少々不安です。
 シャワーを浴びてから街中を少し歩いてみましたが、とにかく視線がきつい。トルコ・ギリシャ国境に近いとはいえガイドブックにも載っていないような田舎町ですから、トルコ人ギリシャ人以外の外国人は相当に珍しいのでしょう。そのくせイランのように声をかけてくる人はおらず、ただジィーッと見られ続けるだけ。ちょっと怖い気がしました。
●行程
チェンベリダシュ(路面電車)ユスフパシャ(徒歩)アクサライ(地下鉄)オトガル900(915・15分遅れ)(国際バス)1230ごろスヴィレングラート(タクシー)スヴィレングラート駅(タクシー)スヴィレングラート中心部