第45日(5月24日):イスタンブール

 朝食を取ってからチャバールの2人と別れ、イスタンブールLRT「トラムヴァイ」に乗って、ヨーロッパ側ターミナルであるシルケジ駅近くのホテルに移りました。
 前日の深夜はハイダルパシャ到着後、タクシーに乗って深夜のボスポラス海峡を渡り、ばたばたしたままヨーロッパに入ってしまったため、仕切り直しすることに。まずはシルケジ駅の近くにあるエミノニュ埠頭から船でアジア側のカドキョイ埠頭に渡り、徒歩でハイダルパシャ駅へ。ここから「東京→ベルリン間」という本来の旅行ルートに復帰し、駅の目の前にあるハイダルパシャ埠頭から再び船でエミノニュ埠頭に戻り、徒歩でシルケジ駅へ向かうことにしました。
 ホテルからエミノニュ埠頭に向かって歩いて行くと、すぐ脇にシルケジ駅が見える。このとき「面倒なことは先に済ませておこう」と考え、ベオグラード行き『バルカン・エクスプレス』の切符を買うためシルケジ駅に立ち寄ったのですが、窓口の駅員は「クローズ」と言うだけで取り合ってくれません。「ソールドアウト」ではなく「クローズ」ということは、列車自体が運休しているとしか思えません。
 インフォメーションの脇に英語の紙切れが張ってあり、苦手な英語を何とか解読してみたところ、「線路改修のためヨーロッパに行く列車は運転していない。再開時期は未定」と書かれているようです。しかし、なぜ改修しているのか、運休区間はどこからどこまでなのか、さっぱり分かりません。
 ハイダルパシャまで往復した後、ホテルに戻ってネットで情報収集。まずはトルコ国鉄の英語版ページを見てみましたが、運休に関する情報は見あたりません。続いてGoogleツールバーのサイト翻訳機能を使ってトルコ語ページにアクセスしてみると、5月17日付の更新情報として「InterRail欧州サービスおよびすべてのチケット販売は、研究が完了するまでの操作をキャンセルさのために海底トンネルのヨーロッパ鉄道の崩壊へのあらゆる側面」なる訳が出てきました。機械翻訳なので意味がよく分かりませんが、マルマラ海峡トンネル工事の一環でヨーロッパ側の国際列車が運休になっているということなのでしょうか。
 一方、ブルガリア国鉄ホームページのブルガリア語版を翻訳してみたところ、5月14日付の情報として「のためイスタンブールに国際列車の動きを中断されてトルコの領土を洪水」なるタイトルがあり、「により、トルコKapakule部門の領域をあふれさせる – イスタンブール2010年5月15日明日()から一時的にイスタンブールにだけでなく、イスタンブールブカレストから国際高速列車ベオグラードから国際高速列車の動きを中断した」という訳が出てくる。「Kapakule」というのはトルコ・ブルガリア国境のカピクレ(Kapikule)のことだろうから、シルケジ〜カピクレ間が5月14日ごろに発生した水害で運休しているということなのか? いずれにせよ、困ったことになりました。
 マシュハド〜テヘラン間と異なり天災なら諦めもつきますが、問題は『バルカン・エクスプレス』の運転区間。全面的に運休しているのか、それともカピクレ〜ベオグラード間は運転しているのか、そもそもイスタンブール〜カピクレ間は代行バスの類があるのか。どうにも分からないことだらけです。
●行程
ハイダルパシャ埠頭(船)エミノニュ埠頭(徒歩)シルケジ駅