第38日(5月17日):マシュハド→テヘラン

 ホテルを9時にチェックアウト。テヘラン行きの列車が発車する11時20分まで少し時間があるので、切符を購入した旅行会社をまたまた訪れて『トランス・アジア・エクスプレス』の空きがないか確認しました。テヘラン20日発の切符をなんとしてでも入手するために、できることはやっておこうと思ったわけです。
 旅行会社の人は「あなたの列車は11時20分発ですね。問題ない。ちょっとお待ちください」といって、今にも発券できそうな感じだったのですが、10分ほどして「ソーリー、今日は切符のオンラインシステムがお休みだ。テヘランに着いたら買ってください」と言われました。私の英語力が不足していて、相手の言っていることを取り違えている可能性もありますが、昨日といい今日といい、どうも最初と言っていることが違うような……。
 どうしようもないのでマシュハド駅に向かい、11時20分発のテヘラン行きの363列車に乗車。切符や駅舎内の液晶ディスプレイに表示されているペルシャ文字をどうにか解読して列車番号を突き止めましたが、あとで時刻表を確認すると、そんな列車は存在しないので、臨時列車である可能性が高そうです。座席は2等車のみで、サラフス→マシュハド間と同じヨーロッパの中古車両。ただし客用側扉は2扉のままでした。あとで車掌に聞いたらノルウェー製の車両とのこと。
 さすがにイランまで来ると、モンゴル系の顔つきである私は目立ちすぎてしまい、ただ座っているだけでもいろいろな人に声をかけられます。お昼過ぎには、テンションがやたらと高い20代前半の男性M君に声をかけられ、彼の仲間がいるという隣の車両に招待されました。
 M君の仲間は3人で、このうち1人はM君の弟。日本のことや私の旅行について矢継ぎ早に質問を受けたり、なぜか郷里の盆踊りを車内で踊ることになったりと、景色を眺めている暇がありません。挙げ句、「テヘランに着いたらホテルを探す」と強くいっても、「ダメだ、今夜は俺の家に泊まれ。ホテルは次の日だ」と、半ば強引にM君の家に招待されてしまいました。
●行程
マシュハド1120(363)2300ごろ?(5/18 100ごろ・約2時間遅れ?)テヘラン

コメント

  1. twins より:

    「ノルウェー製」に食いつく(笑)
    帰ったら写真見せて。

  2. kusamachi より:

    本当に「ノルウェー製」かどうかは分かりませんよ。ただ、北欧系とおぼしき変形アルファベットの注意書きがあったので、ノルウェー方面の車両だったことは間違いないと思います。