ウズベキスタンのブハラとトルクメニスタンのトルクメナバードを結ぶ国際旅客列車は実質存在せず、自動車等で国境を越えるしかありません。ただ、ウズベキスタン側はブハラから国境にほど近いアラトーまでローカル列車が運転されているらしいという情報があったので、列車に乗れない区間をできるだけ縮めるため、ブハラ〜アラトー間の時刻表を調べにブハラ駅を訪れました。
駅舎内に掲出されている時刻表を見ると、ブハラ〜アラトー間の項目はあるのですが、なぜか発車時刻などの情報が未記入。これは運休という意味なのだろうか。念のため駅員に聞いてみても、ウズベク語もロシア語も分からない私には、駅員が何をいっているのかさっぱり分からない。英語と筆談でしつこく聞いてみたところ、アラトー行きの列車はブハラ駅を17時30分に発車するらしいということだけは分かりました。
しかし、明日は12時までにトルクメニスタンの国境に着かなければならないので、17時30分では遅すぎる。となると、2泊予定だったホテルを1泊に変更し、今日中にアラトー行きの列車に乗るしかないのですが、アラトーに外国人の宿泊が可能なホテルがあるかどうか分からない。結局、ブハラ〜アラトー間の鉄道利用は断念し、丹東からずっと続いていた鉄道の乗り継ぎは、ブハラで一度途切れることが確定しました。
仕方なくブハラの中心地に戻って観光らしいことをしましたが、バザールの駐車場で「佐賀新聞サービス唐津営業所」と書かれたワゴンを発見。中古車が流れ流れてブハラにやってきたのでしょうか。ちょうど1カ月前、唐津から海を渡ってユーラシア大陸に入った私としては、奇妙な因縁を感じました。
●行程
※ブハラに終日滞在
第31日(5月10日):ブハラ
