ツイッターでは簡単に触れていたのですが、こちらでの紹介が遅くなりまして申し訳ございません(汗)。
鉄道は通常、長年に渡る調査と計画に基づき建設されます。それだけに、一度着工したら当初の予定通りに開業するように思われがちです。しかし、実際は社会情勢の変化を受けて、工事が始まった後に計画を変更することが多々ありましたし、開業後も輸送量の変化に応じて電化や複線化などの改良を行うことがあります。その結果、計画当時とは似ても似つかぬ姿に変貌することもあります。
本書では、そうした全国9カ所の鉄道路線・駅をピックアップし、計画当初の予定、あるいは開業当初の姿がどのように変わっていったのか、その「変転」の歴史を解きほぐしていく作業をやってみました。章立ては以下の通りです。
第一章 東京〜大宮間鉄道計画の変転
第二章 港北ニュータウンを目指した都営三田線
第三章 複雑怪奇な千葉ニュータウンの鉄道計画の変転
第四章 地下鉄銀座線に乗り入れるはずだった田園都市線
第五章 機種の変更で建設費を減らしたはずの都営大江戸線
第六章 ローカル線から在来線最速幹線に変更された北越急行ほくほく線
第七章 「新幹線ではない新幹線」に生まれ変わった奥羽本線
第八章 ローカル線を「改造」した準高速鉄道の湖西線
第九章 ホームの増設と計画変更をひたすら繰り返した東京駅
いずれも私が過去に書いた鉄道趣味誌の記事が初出ですが、趣味誌の記事は「一定の知識」を読者が持っていることを前提に書いていますから、専門用語が説明なしでバンバン出てきます。そこで専門用語については可能な限り説明を加えました。
前著ではAMAZONでの在庫切れが長期に及んでしまい、皆様にご迷惑をおかけしてしまいましたが、今回もAMAZONは発売直後から在庫が微妙でして、ときどき在庫切れが発生しているようです(汗)。恐れ入りますが、在庫切れの際はリアル書店での購入や他のネット書店の利用もご検討いただければ幸いです。