この日は本来の旅行ルートに復帰するため、飛行機でタシケントに戻っただけで終了。そこで今回は、ここまでの「鉄道施設の撮影」について、簡単に書いておこうと思います。
旧ソ連のカザフスタンとウズベキスタンも、鉄道は軍事上の重要な輸送路という認識があるのか、撮影に関して厳しい面があるのですが、中国に比べると甘い感じがします。
カザフスタンでは、アルマティII駅の構内でカメラを構えても何も言われませんでしたが、シュー駅で駅舎の写真を撮っていたところ警官に声をかけられてしまいました。ただ、中国の鉄道職員や警官と異なり、「申し訳ないが、駅舎は撮らないでくれませんか」という感じの柔らかな口調だったのが印象的。私の主観でそう感じただけのことで、実際はかなり厳しい口調だったのかもしれませんが。
また、タラス(ジャンブル)駅では鉄道職員(321列車に同乗していた保守要員)の方から「駅舎の写真を撮れよ」と言ってきて、私が「警官に駅舎は撮るなと言われたんだけど」と返答すると、「え、そうなの?」と、きょとんとしていました。
ウズベキスタンのタシケントC駅は構内も駅前広場も警官がやたらと多く、ウルムチ駅にやや似た雰囲気で撮影を躊躇したのですが、とりあえず駅前広場にいた警官の目前で駅舎の写真を撮ってみたところ、何も言われませんでした。
もう一つ。今回の旅行ではカードサイズの小さなデジカメと、外観が一眼レフに似ている、やや大きめのデジカメを持ってきているのですが、小さなデジカメで撮影しているときは何も言われなくても、大きめのデジカメを構えた途端に制止されることが多かったような気がします。これはカザフやウズベクだけでなく中国でも同様の傾向がありました。大きいカメラ=報道関係者という妙な判断が働いているのでしょうか。
こうしてみると、鉄道の撮影がほぼ自由な日本というのは恵まれた国なんだなと痛感します。もっとも日本の鉄道も、最近は別の事情で撮影が制限されそうな雰囲気になっていますけど(苦笑)。
●行程
ホテル(タクシー)ヌクス空港1150(HY1002)1300ごろタシケント空港(バス)ホテル
第29日(5月8日):ヌクス→タシケント
