第25日(5月4日):タシケント

 この日は路面電車に乗ってタシケント駅近くの鉄道切符販売所に向かい、切符を購入。現時点では5月11日にウズベキスタンを出国してトルクメニスタンに向かうことになっているため、それまでアラル海沿岸のムイナクに足を伸ばして時間つぶしをすることに。そこで翌日(5月5日)の夜にタシケントを発車するはずのヌクス行き夜行列車と、5月9日にタシケント→ブハラ間を移動する昼行列車の切符を買うことにしました。
 アルマティII駅と同様、「この窓口じゃない、あっちの窓口だ」のたらい回しにあい、ようやくたどり着いた外国人専用らしき窓口で希望列車のメモを見せると、どうもダイヤ改正があったらしく、ヌクス行き列車の運転日が違うという。結局、ヌクスからはやや遠いものの、ムイナクにアクセスできないこともないウルゲンチ行き夜行列車の切符を買いました。
 窓口に並ぶ人数は中国に比べるとかなり少ないのですが、職員の要領が悪いというか、客一人にかかる時間がやたらと長い。結果的には数十人並ぶ中国の窓口より、数人並ぶウズベクの窓口の方が時間がかかったような気がします。
 その後はタシケント駅の近くにある鉄道博物館へ。博物館というよりは、野ざらしの保存車両を陳列した公園というのが正しいかもしれません。そして地下鉄に乗って、インターネット接続と日本語入力に対応したパソコンがあるという日本センターに向かったのですが、どういうわけか日本センターが入っているビルの敷地一帯が厳戒態勢になっていて、仮設らしいゲートには荷物検査機と金属探知ゲートが置かれ、ビル関係者のIDカードを見せろといいます。ビルへの入館はパスポートの提示が必要で、短パンやサンダルだと入館できないというような話を聞いていましたが、IDカードが必要というのは初耳です。半袖Tシャツにジーパンというラフな格好だったので、これが原因かなとも思ったのですが、金属探知ゲートや荷物検査機などが仮設されていることを考えると、どうも一時的に警備を厳重にしているようです。
 結局、ビル周辺のゲートをたらい回しされたあげく、最終的にIDカードがないと入れないということになってしまいました。おそらく日本政府の一般会計から拠出されているであろう日本センターに日本人が入れないとは、何のために税金を払っているのかと文句の一つも言いたくなりますが、それより何より、たらい回しを何とかしてほしい。仕方がないので地下鉄で百貨店を訪れて衣類を購入し、その後は路面電車の乗り継ぎでホテルに戻りました。切符や衣類などの購入もあり、膨大な量のスム札は、わずか1日で財布に収まるほどに減っていました。
 ホテルに戻ってテレビを付けてみると、警備の厳しかった理由が何となく分かりましたが、悪い具合にかち合ってしまったものです。
●行程
タシケントに終日滞在