この日はアルマティ2駅を訪れ、5月2日に乗車するアルマティ→タシケント間の切符を購入。中国にいたときと同様、列車番号と乗車区間、日付、寝台の種別などを書いたメモ帳を窓口の職員に見せると、難なく購入することができました。
さて、アルマティを発つまでの時間つぶしですが、タルゴを見てしまったからには是非とも乗ってみたいところ。ただタルゴを使用している列車がさっぱり分からない。駅舎内には当日の空席情報を案内する液晶ディスプレイが設置されていたのですが、これも列車番号だけで、タルゴを使用する列車がどれであるかは表示されていません。
そこで今度は「今日、アルマティ→アスタナ、タルゴ」などと書いて窓口の職員に見せると「隣の窓口だ」という。隣の窓口に行ったら、今度は「2階の窓口だ」。2階の窓口に行ったら「今日のタルゴは満席だ」…。
ホームに出てみると、11時56分発のアスタナ行き9列車がすでに入線していましたが、車両はオンボロ客車でタルゴではない。ホームにいた職員に聞いてみると、タルゴは19時台に発車する1列車とのこと。再び駅舎内に戻って空席情報の液晶ディスプレイを眺めてみると、1列車の空席表示項目は座席数を示す数字ではなく、赤いキリル文字で何か書かれていました。言葉の意味は分からなくても、満席の意であることは明らかです。
タルゴに乗るつもりでホテルをチェックアウトしてしまっているし、このさい空席のある9列車に乗ろうかとも考えたのですが、そもそもアルマティ〜アスタナ間は、私の旅行の趣旨から大幅に外れてしまう寄り道で、タルゴに乗れないのならアスタナなんかに行きたくない。というわけで、今日もアルマティに滞在することに決定。トロリーバス、徒歩、ロープウェイと乗り継いで市内南東部のコクトベ山に向かい、ここでアルマティの町並みをしばらく眺めてから別のホテルにチェックインしました。
トロリーバスはアルペンルートで乗ったことがあるものの、都市交通機関としてのトロリーバスに乗るのは、これが初めて。旧ソ連時代から使われていそうなオンボロ車から、交流モーターとVVVFを搭載していそうな新型の部分低床車まで、様々な車両が運用されています。トロリーバスが法的にどういう位置づけなのかよく分かりませんが、おそらく日本と同じ鉄軌道の扱いでしょう。一般の車に付いていたナンバーがトロリーバスにはなく、運転台は鉄道車両のような仕切りがありましたから。
ホテルに入ってテレビをつけると、なぜかアルビレックス新潟とサンフレッチェ広島の試合結果を伝えるスポーツニュースが流れていたりするのですが、ロシア語で解説されてもさっぱり。あげくにピカチュウまで流ちょうなロシア語を話していました。
●行程
※アルマティに終日滞在
第19日(4月28日):アルマティ
