第13日(4月22日):ウルムチ→

 ウルムチからはちょっと寄り道で、カシュガル行きの快速K9786〜K9787次に乗車しました。さすがに前回の無座が堪えたので、軟臥を奮発しました。
 待合室からホームに出てみると、車両は食堂車と荷物車or電源車を除き2階建てになっていて、私の部屋は2段式ベッドが向かい合わせに並んでいる階下の4人部屋。後で階上の部屋ものぞいてみましたが、こちらは1段式ベッドが向かい合わせの2人部屋で天井が高く、こっちにしておけば良かったと後悔しました。
 しかも同室者は、待合室でいちゃついていたバックパッカー風の白人カップル。こんなのと同じ部屋になったらたまらんなぁと思っていたら、本当に同じ部屋になってしまいました。聞けばベルリンの近郊に住む27歳同士とのこと。私個人の事情なのですが、ちょっと因縁めいたものを感じました。
 ウルムチトルファン間は特快T69次で通った線路を引き返す形となり、トルファンから方向を変えて、カシュガルへ向かう線路に入ります。周囲は砂漠が続きますが、途中の峠越えは渓谷地帯をオメガカーブとループ線の連続となり、ついさっき通り過ぎた信号場が窓から見えるところなどは圧巻でした。ただ、砂漠を走る鉄道の宿命なのか、窓がとにかく汚いのが残念でした。
●行程
ウルムチ1257(K9786〜K9787)→