第5日(4月14日):ソウル→仁川→

 本当はソウルから北朝鮮の開城、平壌新義州を経由し、鉄道で中国入りしたかったのですが、説明するまでもなく不可能なので、ソウル近郊の仁川港と中国・北朝鮮国境の丹東を黄海経由で結ぶフェリーに乗船しました。韓国軍艦の沈没事故(事故なのか事件なのか分かりませんが)の影響があるのではないかと少し不安だったのですが、何の問題もなく出港しました。
 この船の名前は「東方明珠II」ですが、船内には「べえだ船長」名義の日本語の案内がありました。どうやら東日本フェリーの中古船のようです。
 私の寝床の隣は同年齢の韓国人男性。聞けば1994年からアメリカに15年間滞在し、今は丹東に住んでいるとのこと。日本人とつきあっていたことがあるとか、アメリカ人と結婚したが離婚し、その後中国人と再婚したとか、なかなか複雑な人生を送ってきた模様。おかげで英語は堪能、日本語も少しだけ話せました。
 いろいろ話をしているうちに、丹東に着いたらどこに泊まるのかという話になり、私が「着いてからホテルを探す」というようなことを言うと、ウチに泊まれという。彼は近くにいた50代くらいの韓国人男性にも声をかけ、けっきょく日韓2人、彼の家に泊まることになりました。
●行程
新亭(地下鉄5号線)新吉(1号線)東仁川(バス)仁川第1国際ターミナル1700(丹東国際航運)→(船中泊)