第2日(4月11日):芦辺港→釜山

 芦辺には泊まらず深夜2時のフェリーで対馬南部の厳原へ。出航までフェリーターミナルで過ごすつもりだったのですが、ターミナルの建物は1時まで閉鎖されていて中に入れず、夜が深まるについて周囲のお店や民家の灯りも消えていき、小雨の下で本当に心細い思いをしました。これから先も「心細い」の連続になるはずで、こんなことでは先が思いやられます。
 厳原港から徒歩で中心部に向かい、韓国語をしゃべる集団を脇に見ながら厳原のバス停へ。ここから対馬北部の比田勝までバスでまっしぐら。ほとんどの区間は私一人でした。
 比田勝でしばらく時間をつぶし、12時20分からの出国審査はあっさりと終了。今回の旅行で最初の難関となるテア(大亜)高速海運の高速船に乗り込み、プサン(釜山)に入りました。
 対馬〜釜山間を結ぶ高速船は、ちょっとした波でもすぐに欠航すると聞いており、この日も比田勝の港から白波が見えたので少し不安だったのですが、いちおう予定通り出航してくれました。ただ、船体がブランコのごとく上下し、時にはうまく波に乗れず、顔にパンチをくらったような「ズドン」一発の横揺れもあって、けっこう怖かったです。そのくせ船酔いしなかったのは不思議でしたが。

 久しぶりの釜山は、やはり新しい高層ビルが多いというか、開発が進んでしまいましたね。いわゆる「開発独裁」の雰囲気もまるでなくなっていて、地下鉄のホームで写真を撮っていても、誰も何も言わない。
 何はともあれ、まずは韓国からです。

●行程
芦辺港225(九州郵船)445厳原港(徒歩)厳原710(対馬交通)930ごろ比田勝(徒歩)比田勝港1300(大亜高速海運)1445ごろ釜山港(徒歩)中央洞(地下鉄)釜山駅