一畑電車の映画『RAILWAYS』

 昨日はA国ビザの申請後、東銀座駅の近くにある東劇ビル(松竹本社)を訪れました。映画の世界とは縁もゆかりもないわたしですが、5月29日から公開される映画『RAILWAYS』の試写会になぜか招待されまして、3月試写会最終日の昨日、ようやく時間を取ることができました。
 上映開始の10分くらい前にいけばいいだろうと20分前に到着したら、試写室の前に行列ができていて、そばにいた女性スタッフが「補助席も満杯になっておりまして、あと数人くらいしか入れません。申し訳ございません」と謝罪の言葉。その後もスタッフの話に耳を傾けていると、試写会は毎回満席らしく、スタッフは平身低頭ながら明るい顔をしています。前評判はかなりいいようですね。
 どうやら見ることはできそうにないなと覚悟を決めましたが、関係者の欠席が多少あったようで、ギリギリ試写室に入ることができました。
 一流企業に勤める49歳のエリート社員が母親の入院を契機に郷里に戻り、子供のころからの夢だったローカル私鉄(一畑電車)の運転士になるというお話。列車の運転シーンでは、2009年に営業運転を終了したデハニ50形が主に使われていました。
 映画の評論ができるほどの知識も経験も持ち合わせていないので、どうしても素人感想になってしまいますが、エピソードを詰め込みすぎている気はしました。とはいえ、水田のど真ん中をゆっくりと電車が突き抜けていくところや、出庫するデハニ50形の窓に日の光が差し込んでいくシーンなどはよかったですし、病床の母親の何気ないしぐさ(息子と話をしながら「ちょっとそこのティッシュとって」とお願いするところなど)も、妙に気に入りました。
 ちなみにわたし、一畑電車には2005年8月に乗車したことがありますが、デハニ50形は雲州平田駅の車庫に収まっている姿を見ただけです。動態保存が実現したら、もう一度乗りに行きたいものです。