テレビをどうするか

 アパートの一室(というより一室しかないのですが)に大量の書籍や資料を持ち込んだところ、寝床の確保にも難儀するほど狭くなってしまい、仕方がないのでテレビを処分して空間を確保することにしました。おかげでここ一週間ほどテレビをほとんど見ていません。
 「ほとんど」見ていないということは実際には少し見ていることになりますが、手持ちの携帯電話がワンセグ機能付きなので、これで当座をしのいでいます。ただ、わたしの部屋は四方を住宅に囲まれた1階で放送波の受信状態がきわめて悪く、映像も音声も途切れがちで使い物にならない。そこで、処分したテレビにつないでいた同軸ケーブルをセロハンテープで携帯電話のアンテナにつないだところ、受信状態が安定しました。画質や音質も問題ありません。

 とはいうものの画面があまりにも小さすぎますし、外で見るならともかく、自宅で小さな画面と向き合っていると、なんだかわびしくなってしまいます。かといってテレビを置く余裕はありません。
 とりあえずパソコン用のテレビチューナーを購入して、もう少し大きな画面で見られるようにしようと考えていますが、これがまた難題。いまさらアナログチューナーを買っても仕方がないので、買うとすればフルセグ地デジチューナーかワンセグチューナーになりますが、フルセグチューナーは「HDCP」なる著作権保護規格に対応したモニタとビデオカードが必要で、わたしのパソコンはビデオカードがHDCPに対応しておらず、これも新調しなければなりません。その分費用がかさみますし、カードの交換やデバイスドライバの再インストールなどの手間もかかります。
 しかも、フルセグチューナーはどの商品も動作が不安定のようで、ネット上で調べてみると、録画を開始したりチャンネルを変えたりしたとたんにシステム全体が固まってしまった―という話がごろごろと出てきます。これでは購入をちゅうちょせざるをえません。
 いっぽう、ワンセグチューナーならHDCPとは無縁ですし、携帯電話に比べれば画面のサイズも大きくなって見やすくなるはずですが、そうはいっても携帯電話に搭載されているチューナーをもう1個買うようなものですから、ちょっともったいない気もします。
 そもそも、ここ数年はテレビを視聴する時間がかなり減っており、この際テレビから完全に離れるという選択肢も考えられるのですが、インターネットやテレビゲームがない時代を知っている世代のわたしとしては、テレビは手軽な娯楽という意識が強く、なかなか手放すことができません。
 ビデオカードの交換を覚悟してフルセグチューナーを買うか、もったいないという意識を捨ててワンセグチューナーを買うか、あるいはテレビそのものから離れるか。とりあえず年内に結論を出すのは見送るつもりですが、せめて5月の「普天間」までには決めたいものです。