そのまんま東が当選した宮崎県知事選挙の結果について、産経新聞のコラム「産経抄」(1月23日)は以下のように評している。
▼タレント仲間に応援を頼まない、「意外」にまじめな戦いぶりが、過去の暴力事件やスキャンダルによる負のイメージを打ち消した面もある。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/36031/
産経抄は「タレント仲間に応援を頼まない」ことをもってして「まじめな戦いぶり」と評している。逆にいえば、タレント仲間に応援を頼むことは、産経抄的には不真面目な戦いということになるのだろう。
そこで気になったのが石原慎太郎。彼は自身の選挙の度に石原プロモーションの所属タレント、いわゆる「石原軍団」を動員している。ということは、産経抄は石原のタレント動員を「不真面目な戦い」であると批判しているに違いない。ところが新聞記事データベースで過去(1992年9月以降)の産経抄を検索してみたが、検索語をいろいろ変えてみても、石原慎太郎のタレント動員に触れたものは一つも見つからなかった。
タレント動員は不真面目だが石原慎太郎は例外。それが産経抄の考え方なのかもしれない。