最近何かと話題の銚子電気鉄道。社団法人政府資料等普及調査会が発行している「鉄道統計年報」の平成16年度版によると、年間の輸送人員は65万2000人。平均通過数量(輸送密度に相当)では1001人/日kmとなっている。
かつて国鉄再建法で廃止対象とされたのは輸送密度が4000人/日km未満の路線。記憶が曖昧だが、確か経営の効率化を徹底的に図った場合でも1200人/日kmが限界だったはずで、銚子電気鉄道の輸送密度はその限界値をも下回っている。
鉄道事業の損益でみると、営業収益が約1億1038万円、営業費が約1億3486万円で、当然ながら2448万円の赤字。ところが「その他の兼業」の項目では、営業収益が約2億2450万円、営業費が1億7164万円で、差し引き5286万円の黒字。つまり、「その他の兼業」が鉄道事業の赤字を埋めていることがよく分かる。
数字でみる銚子電鉄
