日本国の総人口は1億2733万3002人、面積は37万7835平方kmなので、人口密度は337人/平方km。しかし皆さんもご存じの通り日本は山が多いので、実際に人が住むことができる平地面積は全面積の24%=9万680平方kmといわれる。つまり居住可能面積における人口密度は1404人/平方kmということになる。
さて、この1404人を1平方kmの正方形の土地に並べると、おおむね縦横37〜38人ずつで、1人あたりの面積では676平方m(26m×26m)くらいといったところか。過疎地もひっくるめて人口を平たく配分しても、1人あたりの面積は小学校にある25mプール2個分くらいにしかならない。実際には道路や鉄道などのインフラ、食料を生産するための農地なども必要になってくるので、1人あたりの面積はもっと狭くなるだろう。
世間では少子化が深刻だと騒ぎ、私の弟なども「2人生んだから少子化に歯止めをかけた」とのたまって結婚しない私を皮肉るが、これ以上日本の人口を増やし、子供たちを狭苦しい土地に押し込めて一体どうしようというのか。若年層の人口を増やす前に総人口を適正規模に抑える方が先だと思うが。
そもそも、2人生んだだけでは人口増加どころか現状維持すら不可能(結婚して出産する前に死亡する可能性を考慮すると、現状維持のための出生率は2.1程度になる)。草町を皮肉りたいのなら最低3人は生みなさい!
少子化問題暴論
