調査用の機械を受像器に取り付けて調べるテレビの視聴率と異なり、ラジオの聴取率は年に数回ほど調査票に記入するというアナログな方式に頼っている。この、年に数回行われる聴取率の調査期間を一般に「レイティング期間」などと言うが、調査期間が限定されているがゆえの問題がある。
つまり、レイティング期間だけ「豪華ゲスト」の出演や「豪華賞品」のプレゼントなどによって聴取率を通常よりつり上げるのである。こうなると、番組内容の善し悪しにかかわらず予算の潤沢な放送局が有利になってしまう。草町がラジオの深夜放送を熱心に聴いていたころ、ラジオ雑誌でもこの問題がよく取り上げられており、とくにニッポン放送の「大盤振る舞い」が問題視されていた。
亀渕社長の「ずるい」という言葉を聞いて、じゃあ「大盤振る舞い」はずるくないのだろうか? と思ったのは草町だけだろうか。
レイティング期間の「大盤振る舞い」
