『野中広務 差別と権力』読了。あれは「加藤の乱」のときだったか、とあるテレビ番組で田舎町をとぼとぼと歩く野中氏の後ろ姿が映し出されたとき、不覚にも格好いいと感じたことをふと思い出した。
けっきょくのところ、社会的に低い立場にある者が上に行くためには「汚い手」を使わなければならないこと、そして上に登り詰めたとき、その「汚い手」に足下をすくわれるということ。田中角栄氏のときにも見られた現象をただ再現しただけのような気がする。
あと気になったのは、前半と後半で文章がうまくつながっていない。これは書き手の問題だろう。あんまり人のことは言えないが。
『差別と権力』読了
