産経の自信

産経新聞 2004年4月13日
産経抄
http://www.sankei.co.jp/news/040413/morning/column.htm
▼しかしイラクは“超危険地帯”とし最高の「退避勧告」がたびたび出ていた。それを無視していた三人の無謀と軽率さに対して、テレビ会見をみている限り、家族の側に自覚も反省もないようである。そのあたりに違和感を覚える人も少なくないのだ。

 しかし、「最高の『退避勧告』がたびたび出ていた」という「超危険地帯」に、産経の記者は依然として滞在している。つまり退避勧告を無視しているわけだ。

朝日新聞ホームページ
イラクで活動する報道機関に外務省が退避勧告
http://www2.asahi.com/special/jieitai/TKY200404140290.html
 外務省は14日、イラクで取材活動をしている日本の報道各社に対し、記者を直ちにイラクから退避させるよう「改めて強く勧告する」とした文書を発表した。各社が契約しているフリージャーナリストに対しても、退避を勧告するなど安全確保に万全を期すよう求めている。
(略)
 すでに時事通信日本テレビテレビ朝日日本経済新聞などは記者を国外に退避させている。
 残している社のうち、産経新聞は「継続」、フジテレビと共同通信、読売新聞は「検討中」としている。

産経新聞ホームページ
ファルージャ イラク開戦後、米兵死者500人超す 武装解除条件に停戦 住民代表と米軍合意 共同声明を発表
http://www.sankei.co.jp/news/040420/morning/20int001.htm
 【バグダッド=藤本欣也】イラク中部ファルージャで停戦交渉を続けていた米軍とファルージャ住民代表は十九日、停戦に向けた信頼醸成措置で合意し、「市内のすべての人間が重火器を引き渡せば、連合軍は軍事作戦を再開しない」との共同声明を発表した。

 産経新聞は藤本記者に何かあっても、社として自己責任を取る自信があるのだろう。もしかしたら「何があっても救助を求めません」と国に一筆入れているかもしれない。