「24時間以内」その後の日本と中国

 ブログのアクセスログを確認したところ、ここ数日「24時間」「最長距離」「ギネス」などの検索ワードでアクセスされる方が増えています。
 このブログでは過去、「鉄道による24時間以内の移動距離」の世界記録について何度か触れていますが、これに挑戦した高校生の記事が数日前の読売新聞に掲載されたようで、これがアクセス増加の一因になっているようです。

 読売の記事は未確認ですが、この件は昨年8月に報道された際にツイッターの方で触れさせていただきました。

 従来の記録は、2009年11月の天塩中川鹿児島中央間2969.5kmと、2011年9月の稚内鹿児島中央間3072.4kmでしたから、これを40kmほど上回ったことになります。

 一方、このブログでは、高速鉄道の開業が相次ぐ中国での記録更新の可能性に触れ(24時間以内の最長距離〜中国で記録更新できるか)、2011年11月には実際に挑戦しています(「24時間」世界記録を更新してきました(ただし自称))。
 このときは瀋陽北→広州南間3414kmを22時間38分で移動しており、実は木古内→川内間を約300km上回っています。もっとも、立会人の同行などがなかったため、あくまで「自称」でしかありませんが。
 それはともかく、中国では私が記録更新に挑戦した後も高速鉄道の新線開業が相次いでおり、中国版「24時間以内」の移動可能距離も伸びています。少し調べてみたところ、移動時間が23時間56分となる以下のプランなら記録を更新できそうです。

広州南10:00(G80次:2294km)17:59北京西(※北京地鉄9号線)国家図書館(※北京地鉄4号線)北京南20:10(C2075次:120km)20:43天津22:04(T186/T187次:785km)6:47瀋陽北7:40(D1351次:382km)9:56徳惠西
(乗り継ぎダイヤと距離はok旅行網の時刻表による)

 中国の鉄道は定時運転率が高いとはいえず、しかも列車別改札を採用していて乗り換えに時間がかかります。そのため、上記のプランでは各駅での乗り換え時間を原則1時間以上(瀋陽北駅は53分、北京西→北京南間は乗り換え1時間+地下鉄移動1時間)確保して余裕を持たせましたが、それでも乗車距離は3581km(+北京地下鉄の乗車距離)となり、瀋陽北→広州南間を約170km上回っています。
 なお、最後に乗車する列車(D1351次)が4分以上遅れると24時間を越えてしまいますが、一つ手前の長春西駅(9時23分着)までとしても3497kmですから、列車の遅れを想定しても記録を更新できる可能性大です。
 もう少し精査すれば、別のルートや列車でさらに距離を伸ばせるかもしれません。

 そんなわけで、どなたか挑戦してみませんか? えっ、私ですか? もう二度とやりません。移動中も列車の遅れをいちいち気にしなければならず、心臓に悪いですから(苦笑)。

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