2013年の鉄道と私の近況

 遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 このブログでも何度かお伝えしてきたように、昨年はついに、131年ぶりに新線開業がなかった年になりました。「131年ぶり」をあちこちで吹いて回ったので、もし新線が開業したらどうしようと少し不安でしたが、とりあえず「131年ぶり」が確定してホッとしております……こんなことでホッとするのもどうかとは思いますが。
 今年も現時点で新線の開業予定がありません。2013年度の開業が想定されていた可部線の延伸も、最近の報道によれば2015年度にずれ込む見込みです。仮に2年連続で新線の開業がなければ、これは日本の鉄道史上、初めてのことになってしまいます。
 その代わり、既設鉄道路線の改良プロジェクト完成は今年も続きます。なかでも最大の改良プロジェクトといえるのが、3月16日に予定されている東京急行電鉄(東急)東横線渋谷〜代官山間の地下化と、それに伴う東京地下鉄13号線東京メトロ副都心線)との相互直通運転開始でしょう。
 副都心線西武鉄道西武有楽町線池袋線東武鉄道東上本線との相互直通運転を既に実施しており、埼玉から横浜まで西武・東武・メトロ・東急・横浜高速鉄道の5社局による直通運転が実施されることになります。

 ところで、先月下旬に訪韓しました。ソウル〜釜山(プサン)間をKTX-山川(サンチョン)とKTX-Iで往復したほか、京元線の延伸「開業」区間である新炭里(シンタンリ)〜白馬高地(ペンマゴジ)間に乗車。さらには超異色の未成線といえる仁川(インチョン)のモノレール・月尾(ウォルミ)銀河レールもたどってみました。
 鉄道以外でも、ソウルと世宗(セジョン)のバス高速輸送システム(BRT)を体験するなど、ひじょうに充実した旅行となりました。この旅行の「成果」は、少しずつあちこちで公開していきたいと思います。だまされたつもりでご期待ください(笑)。

 なお、2年前に連載を開始した中央アジア横断鉄道の旅行記ですが、ここ9カ月ほど中断した状態になっております(汗)。当初は1〜2年くらいのペースでゆっくり書いていくつもりだったのですが、このままでは10年たっても終わりそうにありません。
 そこで連載の形態を大幅に簡略化し、近いうちに連載を再開する予定です。こちらもだまされたつもりでお待ちいただければと思います。

【関連記事】京元線1駅だけ営業「再開」の乗車記
【関連記事】「BRTにLRTの代役は務まるか」など(『週刊東洋経済臨時増刊』2013年2月22日号)
【関連記事】韓国・世宗でBRTの「亜種」に乗ってみた(1)