【新刊】「公文書でたどる鉄道裏史(4):東急が主導した札幌の鉄道計画」(『鉄道ジャーナル』2020年6月号)

ご紹介が遅くなりましたが、『鉄道ジャーナル』の連載「公文書でたどる鉄道裏史」、2020年6月号(4月21日発売)の第4回は、札幌急行鉄道のあれやこれやです。

札幌急行鉄道は、タイトルの通り東急、というよりは東急の実質的な創業者だった「強盗慶太」こと五島慶太が主導した、札幌~上江別間の幻の鉄道計画。要するに未成線です。タイトルは最初「『強盗』が主導した札幌の鉄道計画」で出したのですが、さすがにこれはどうなんだと編集部さんに怒られてしまい(笑)、「東急が主導した」に変えました。

この連載では、未成線だけでなく廃線や現役路線も取り上げるつもりでいましたし、実際に沼尻鉄道を2回目で取り上げています。ただ、もともと私は未成線を調べるために公文書館を利用することが多く、手元にある文書のコピーや写真も大半が未成線。廃線や現役路線の記事を書くためには、そのたびに公文書館を訪ねる必要があります。

しかし、新型コロナウイルスの影響で公文書館の臨時休館が続いており、当面は手持ちのストックが多い未成線でつなぐしかありません。

札幌急行鉄道については1年ほど前にも某ニュースサイトで書いているのですが、想定されていた輸送計画など前回の記事では書かなかった情報も多数盛り込んでおりますので、ぜひご一読をいただければ幸いです。