【新刊】『京成はなぜ「国内最速」になれたのか』(交通新聞社新書)

久しぶりの単行本が2021年6月15日に出ます。監修本を除くと7年ぶり。題材は成田空港のアクセス鉄道として全国的にも知られる「京成電鉄」です。

人車軌道から営業を開始し、新幹線以外の鉄道では国内最速の160km/h運転を始めるまでの京成の歴史をたどってみました。

私が京成電鉄を題材にした記事を初めて書いたのは、確か18年くらい前だったと思います。その頃は京成に強い関心があったわけではなく、知識的にも一から調べなければ何も分からない状態。とはいえ仕事である以上、書かなければ生活できなかった。

しかし、実際に京成のことを調べてみると、とにかく面白い。とくに、浅草への乗り入れに失敗したものの、ひょんなことから上野への乗り入れに成功した歴史に強く引かれました。関心がない、知識がないからといってチャレンジしないのはもったいない。そのことを痛感した出来事になりました。

それから20年近くが過ぎ、再び京成電鉄のまとまった本を書くことに。今回は制作にかけられる時間が短く、さらに慢性疲労的な体調不良も重なって、本当に出せるのかどうか、未成線みたいになってしまうんじゃないかとハラハラものでしたが、何とかまとめることができました。

とくに京成110年の歴史をざっくりたどってみたい方、お手元に一冊置いていただければ幸いです。