「中国高速鉄道縦断の旅」「幻の新幹線を辿る」(『鉄道のテクノロジー』Vol.13)

 本日発売の『鉄道のテクノロジー Vol.13 新幹線2012』(三栄書房)で、「中国高速鉄道縦断の旅 〜世界記録に挑んだ22時間38分・3,414km〜」と「新幹線の遺構 幻の新幹線を辿る 〜各地に点在する未成線跡〜」を執筆させていただきました。

 「中国高速鉄道縦断の旅」は、既にお伝えしているように「列車による24時間以内の移動距離」の世界記録更新(「24時間」世界記録を更新してきました(ただし自称))を兼ねた、瀋陽北→広州南間の中国高速鉄道旅行記です。
 単に列車を乗り継ぐだけではつまらないので、利用する列車ごとに座席を変えてみました。特に北京南→南京南間のG13次では、E5系グランクラスをフルフラットシート化したような超豪華車両の商務座を利用しています。
 書きたいことがあまりにも多すぎて当初の原稿が文字数を大幅にオーバーし、編集さんには相当な迷惑をかけてしまいました(汗)。書き直しでかなり圧縮したものの、それでも写真や図面が詰め込みすぎになった感があります。その点ご了承ください。

 「幻の新幹線を辿る」は、未完成のまま計画が中止され幻と化した新幹線の遺構を紹介しています。取り上げた路線は北陸新幹線福井駅高架橋と加越トンネル)、成田新幹線(千葉県市川市内に残る境界標)、四国新幹線大鳴門橋)です。
 北陸新幹線福井駅高架橋は幻の施設ではないのですが、金沢以西が本格着工しない限りは事実上の幻の施設ということで取り上げました…が、どうやら本年度中に金沢〜福井〜敦賀間の工事実施計画が認可される見通しとなり、幻の施設と化すことは避けられそうです。まあなんといいますか、政治の動向を読み切れませんでした(汗)。
 3線ともピンポイント的な紹介となっていますが、成田新幹線と四国新幹線は拙著『鉄道未完成路線を往く』で全体的な概要に触れていますので、こちらもご参照いただければ幸いです。